のくたーん Nocturne
1~4人用の戦略ボードゲーム
概要
2024年に発売されたボードゲームである。
ゲームデザインはDavid Iezzi、販売元はFlatout Gamesで、日本語版は2025年にCMON JAPANより発売された。
プレイ人数は1~4人、プレイ時間は約30~45分となっている。
プレイヤーは魔法の森に住む「キツネの魔術師」となり、さまざまな魔法の素材を集めて強力な調合薬を作り、名声を獲得していく。
競り(ビッド)とセットコレクション、エリアコントロールの要素を融合させたゲームデザインが特徴であり、シンプルなルールながら高い戦略性を備えている。
また、『Cascadia』『Calico』『Verdant』などで知られるFlatout Gamesが手掛けた作品らしく、美しいイラストと遊びやすさを兼ね備えている点も魅力である。
幻想的な夜の森を舞台にした世界観と、キツネを主人公に据えたテーマ性から、キツネ好きにも注目されている作品である。
販売元
海外版
・Flatout Games
日本語版
・CMON JAPAN
制作者
ゲームデザイン
・David Iezzi
イラスト
・Beth Sobel
発売年
海外版:2024年
日本語版:2025年
プレイ人数
1~4人
プレイ時間目安
約30~45分
ゲームストーリー
舞台は、月明かりに照らされた幻想的な魔法の森。
プレイヤーは不思議な力を操るキツネの魔術師となり、森の中へ眠るさまざまな魔法の素材を集める旅へ出る。
森には、ホタルのように輝くキノコや火の鳥の羽根、古代のルーンストーン、神秘的な卵、獣の頭骨、薬草など、多種多様な魔法素材が眠っている。
しかし、それらを狙っているのは自分だけではない。他のキツネの魔術師たちも強力な呪文を駆使し、素材の獲得を競い合う。
限られた魔力をどこで使うかを見極めながら、より優れた調合薬を完成させ、森で最も優秀な魔術師となることが目的である。
遊び方
ゲームは「夕暮れ」と「夜」の2ラウンドで構成される。
各プレイヤーは数字の書かれた呪文トークンを持っており、それを使って盤面へ配置された魔法素材へ魔法をかける。
数字が大きいほど強力な呪文となるが、一度使用したトークンはそのラウンド中は使用できないため、どのタイミングで強力な魔法を使うかが重要となる。
さらに特徴的なのが、素材は隣接マスへ影響を及ぼす配置ルールである。
他のプレイヤーは、より強い呪文を隣接する素材へ配置することで、自分の勢力を広げながら狙っていた素材を奪うことができる。そのため、単純に強い数字を出すだけではなく、盤面全体を見据えた配置戦略が求められる。
獲得した素材は、
・火の鳥の羽根
・魔法の卵
・薬草
・キノコ
・頭骨
など種類ごとにセットを作ることで得点となる。
さらに、素材を組み合わせて調合薬(Concoction)を完成させることで追加得点を獲得できるため、「どの素材を集めるか」「いつ確保するか」という判断も重要になる。
ゲーム終了時に最も多くの名声点を獲得したプレイヤーが勝者となる。
キツネとの関係性
本作は、キツネを主人公に据えた数少ない戦略ボードゲームである。
プレイヤーが操作するのは「キツネの魔術師」であり、それぞれが魔法を操りながら夜の森を駆け巡る。
キツネは西洋の民話や伝承において、「知恵」「狡猾さ」「神秘性」を象徴する動物として描かれることが多い。本作でも、そのイメージがゲームシステムへ巧みに落とし込まれている。
例えば、限られた呪文をどこで使うかを考えたり、他プレイヤーより一歩先を読んで素材を確保したりするプレイスタイルは、知恵で状況を切り開くキツネらしい立ち回りそのものである。
また、イラストを担当したBeth Sobelによる幻想的なアートワークも本作の魅力である。月夜の森や魔法の素材、そして愛らしくも神秘的なキツネたちは絵本のような美しさで描かれており、ゲームへ強い没入感を与えている。
キツネは単なるマスコットではなく、ゲームの世界観・テーマ・ゲームシステムの中心に据えられた存在であり、キツネ好きであれば特に満足度の高い作品といえる。