こんこん びーつ/しらかみふぶき KONKON Beats/白上フブキ

「KONKON Beats」は、ホロライブ所属のVTuber・白上フブキによるオリジナル楽曲である。2022年10月6日に3rdシングルとして配信され、白上フブキ自身の誕生日を記念して制作された。作詞・作曲・編曲はTOKOTOKOが担当している。 ホロライブ公式では、ポップで明るく爽やかなメロディーとロックテイストのギターが特徴の楽曲として紹介されている。 タイトルの「KONKON」は、日本でキツネの鳴き声を表す「コンコン」に由来する。歌詞でも狐、化かす、魔法といった狐を連想させる言葉が明確に使われており、白上フブキ自身の「狐」というキャラクター性を前面に出した楽曲である。

基本情報

タイトル:KONKON Beats
アーティスト:白上フブキ
作詞:TOKOTOKO
作曲:TOKOTOKO
編曲:TOKOTOKO
ドラム:樋口幸佑
ミックス:fukui takumi(Sony Music Studios Tokyo)
発売日:2022年10月6日
形態:デジタルシングル
品番:CVRD-221
ジャンル:J-Pop
発売元:cover corp.
国:日本

Apple Musicでは『KONKON Beats - Single』として2022年10月6日に発売された2曲・約5分のシングルとして登録されている。

楽曲について

「KONKON Beats」は、白上フブキと聴き手が、互いの違いを認めながら一緒に楽しい世界を作っていくことを歌った明るい楽曲である。

歌詞では、人それぞれ生まれた場所、育った環境、言葉、趣味、歩幅、愛し方まで違うことが示される。しかし、その「ズレ」を否定するのではなく、それぞれの違いを大切にしながら友達としてつながっていこうという方向へ展開する。

嫌なことがあった日でも笑える関係や、世界の裏側にいる人とも音楽を通じてつながることが描かれており、VTuberとして世界中のファンと交流する白上フブキらしい内容となっている。

その中へ「狐に化かされる」という伝承的な狐表現を明るく取り入れている点が、本作の大きな特徴である。

キツネとの関係

「KONKON Beats」は、白上フブキ自身が狐のキャラクターであることを前提として制作された狐色の強い楽曲である。

歌詞では白上フブキ自身が人間ではなく「狐」であることを示し、さらに聴き手へ自分に「化かされて」みようと誘いかける。

そのため本作では、

キツネの鳴き声「コンコン」
狐という白上フブキのキャラクター性
人を化かす狐
魔法を使う狐

といった要素が組み合わされている。

動物としてのキツネを観察する歌ではなく、「狐である白上フブキが人間の聴き手を楽しい世界へ化かして連れていく」という構図になっている。

「KONKON」

タイトルの「KONKON」は、日本でキツネの鳴き声として定着している「コンコン」をローマ字化したものと考えられる。

歌詞でも「コンコンコン」という狐を表す掛け声がサビで繰り返される。

日本では童謡や昔話などを通じて、

キツネ=コンコン

という擬声語が広く定着している。

実際のキツネは甲高い鳴き声、吠えるような声、悲鳴のような声など多様な声を出すため、現実の鳴き声を正確に再現したものではない。しかし、日本文化の中では最も分かりやすい狐の記号の一つである。

「KONKON Beats」では、その擬声語をそのまま楽曲タイトルとビートへ取り込み、狐キャラクターの白上フブキを象徴する音として使用している。

「Beats」

タイトル後半の「Beats」は、音楽の拍子やリズムを意味する英語である。

そのため「KONKON Beats」という題名は、

狐の「コンコン」

と

音楽の「ビート」

を組み合わせた名称と捉えることができる。

実際の楽曲でも「コンコンコン」という掛け声がリズミカルに配置されており、狐の鳴き声そのものが音楽の一部として機能している。

タイトルだけで「狐の鳴き声をビートに乗せた白上フブキの楽曲」という性格を端的に表している。

人を化かす狐

本作では、日本の狐文化を代表する「化かす」という言葉が直接使われている。

日本の昔話や伝承では、狐は人間に化けたり、幻を見せたり、道に迷わせたりする存在として数多く登場してきた。

そのため「狐に化かされる」という表現には、普通なら少し不気味な意味がある。

しかし「KONKON Beats」では、その意味が大きく変化している。

白上フブキに化かされることは、恐ろしい幻を見せられることではない。

嫌なことを忘れて笑う。

心を開く。

音楽を楽しむ。

世界中の友達とつながる。

という肯定的な「化かし」として表現されている。

古典的な妖狐の能力を、現代的なエンターテインメントへ置き換えた狐表現である。

「Bewitch you」

歌詞には英語の「Bewitch you」という表現も繰り返し使われている。

「bewitch」には、魔法をかける、魅了するという意味がある。

これは「人を化かす狐」という日本の伝承的イメージと非常に相性がよい。

つまりサビでは、

日本語の「化かす」

と

英語の「bewitch」

が同じ狐の能力を異なる言語で表現していると見ることができる。

白上フブキが聴き手へ狐の魔法をかけ、楽しい世界へ引き込んでいくという楽曲全体のイメージを補強している。

「Knock, knock, knock」と「コンコンコン」

サビでは、「コンコンコン」に続いて英語の「Knock, knock, knock」が使われる。

ここには音の面白い対応がある。

「コンコン」は日本語では狐の鳴き声。

「knock knock」は英語では扉を叩く音。

そして歌詞では、その後に心を開くことが促される。

つまり、

狐が「コンコン」と鳴く
↓
扉を「knock knock」と叩く
↓
心を開く

という音と言葉の流れが作られている。

狐の鳴き声と、人間の心の扉を叩く音を重ねた言葉遊びになっている。

狐の魔法

楽曲終盤では、狐が聴き手へ魔法をかけるような表現も登場する。

狐は日本文化において、単に人間へ化けるだけではなく、幻術や妖術を使う存在としても描かれてきた。

本作でも、

化かす
Bewitch
魔法

という複数の表現によって、白上フブキが普通の狐ではなく、人を楽しませる不思議な力を持った狐のように描かれている。

ただし、白上フブキが伝承上の妖狐であるという公式設定を意味するわけではない。

古典的な狐の魔法というイメージを、キャラクターソングとして親しみやすく利用したものと考えるのが適切である。

「だって狐だし」

本作では、白上フブキ自身が人間とは少し違った立場から物事を見ることも笑いとして使われている。

歌詞では、人間にとって重要なことを少し他人事のように語ったうえで、自分は狐なのだから仕方がないという趣旨の表現が登場する。

ここでは「狐」という設定が単なる見た目ではなく、歌詞上の話者としての立場にも使われている。

白上フブキは人間社会を外側から眺める狐。

しかし同時に、人間であるファンと友達になり、一緒に楽しもうとする狐でもある。

この距離感が、「KONKON Beats」における白上フブキのキャラクター像となっている。

「Friend」

本作では、狐要素とともに「Friend」という言葉が重要な役割を持っている。

歌詞では、相手がFriendであれば一緒なら無敵ではないか、という明るいメッセージが歌われている。

白上フブキはファンとの関係において「Friends」という呼びかけをたびたび使用しており、狐である自分と人間のファンとの間に上下ではなく友人関係を作るキャラクター性を持つ。

そのため本作の狐は、

人間を騙して笑う狐

ではなく、

人間を楽しい方向へ「化かし」、友達にしてしまう狐

として描かれている。

世界中のファン

歌詞には地球の裏側へチューニングするというイメージがあり、世界中の人々とつながることが意識されている。

白上フブキは日本だけでなく海外にも多くの視聴者を持つVTuberである。

生まれた場所も、話す言葉も、趣味も違う。

それでも音楽や配信によって友達になれる。

この考えが「KONKON Beats」の中心的なメッセージの一つとなっている。

狐という日本文化に馴染みの深いキャラクターが、インターネットを通じて世界中とつながるという点でも、非常に現代的な狐ソングである。

白上フブキの誕生日記念楽曲

「KONKON Beats」は白上フブキ自身の誕生日を記念して制作された楽曲である。

ホロライブ公式は3rdシングルとして紹介し、誕生日記念作品であることを明記している。

配信日は2022年10月6日。

白上フブキ本人の活動やキャラクター性を前面に出した内容になっているのも、本人を祝う記念楽曲という性格とよく合っている。

ミュージックビデオ

「KONKON Beats」のオリジナルMVは、白上フブキの公式YouTubeチャンネルで公開されている。

公式動画では、

作詞・作曲・編曲:TOKOTOKO
ドラム:樋口幸佑
ミックス:fukui takumi(Sony Music Studios Tokyo)

などの制作クレジットが掲載されている。

楽曲の明るく軽快な雰囲気と、白上フブキの狐キャラクターを組み合わせた映像作品として楽しむことができる。

ヤマトファンタジアver.

「KONKON Beats」には、後に「ヤマトファンタジアver.」も制作された。

2023年7月16日にリリースされたアルバム『ヤマトファンタジア』では、1曲目に「KONKON Beats (ヤマトファンタジアver.)」が収録されている。

同アルバムには白上フブキ、百鬼あやめ、大神ミオ、さくらみこの楽曲が収録され、

「乙女のススメ♡!」
「夢花火」
「Howling (ヤマトファンタジアver.)」
「サクラカゼ (ヤマトファンタジアver.)」

などが並ぶ。

オリジナル版だけでなく、ホロライブの和風企画に合わせた別バージョンでも展開された楽曲である。

1stアルバム『FBKINGDOM “Blessing”』

「KONKON Beats」は、2025年1月15日に発売された白上フブキの1stアルバム『FBKINGDOM “Blessing”』にも収録された。

同アルバムには、

「SUPERNOVA」
「Hi Fine FOX!!」
「Say!ファンファーレ!」
「KINGWORLD」
「僕らの星座」

など、白上フブキのオリジナル楽曲がまとめられている。

単独シングルとして発表された「KONKON Beats」も、後に白上フブキの音楽活動をまとめる重要な一曲としてアルバムへ収録された。

ソロライブでの披露

2025年2月13日に開催された白上フブキ1stソロライブ「FBKINGDOM “ANTHEM”」でも「KONKON Beats」が披露された。

ホロライブ公式ライブレポートでは14曲目として演奏され、JPすこん部と海外すこん部のマスコットがステージに登場する賑やかな演出が行われたことが紹介されている。

国内外のファンとのつながりを歌った本作に合わせ、日本と海外双方のファンを象徴するキャラクターを登場させた演出となっている。

大神ミオによるカバー

ホロライブゲーマーズの大神ミオも「KONKON Beats」をカバーしている。大神ミオ本人の公式YouTubeでは、白上フブキの原曲へのリンクを掲載したうえでカバー動画を公開している。

さらに大神ミオの1stライブ「Our Sparkle」では、ゲストとして登場した白上フブキと大神ミオが二人で「KONKON Beats」を披露した。ホロライブ公式レポートでは、軽快なポップチューンとして会場を盛り上げたことが記録されている。

白上フブキ単独の狐ソングとしてだけでなく、ホロライブ内でも歌い継がれている楽曲である。

白上フブキについて

白上フブキは、ホロライブプロダクション所属のVTuberであり、狐をキャラクターアイデンティティとして持つ。

「KONKON Beats」では、その「狐」という設定が、

タイトル
鳴き声
歌詞
言葉遊び
魔法
化かし

にまで取り入れられている。

古典的な狐伝承では、「化かす狐」は人間に警戒される存在である。

しかし白上フブキの「KONKON Beats」では、その性質が反転している。

狐に化かされた結果、心を開き、笑い、音楽を楽しみ、友達になる。

「人を化かす狐」という古くからのイメージを、「人を楽しくさせるバーチャル狐」へ変換した、白上フブキらしい狐関連楽曲である。

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