きつねとぶどう(ふぉっくす あんど ぐれーぷ) キツネと葡萄(Fox and Grape)
イソップ寓話『キツネと葡萄』をモチーフとした2~6人用のブラフ系カードゲーム
概要
ゲームデザインサークル「久遠堂」によって制作され、2017年のゲームマーケット秋で頒布されたブラフ系カードゲームである。
プレイ人数は2~6人、プレイ時間は約10~20分、対象年齢は8歳以上となっている。
本作は、イソップ寓話『キツネと葡萄』をモチーフとしており、「甘い葡萄」「酸っぱい葡萄」「キツネ」の3種類のカードを使った心理戦が特徴である。
プレイヤーはカードの内容について自由に嘘をつくことができ、相手の発言や表情を読みながら本当のカードを見抜いていく。
ルールは非常にシンプルながら、ブラフと推理が絶妙に絡み合うため、初心者から経験者まで楽しめる作品となっている。
販売元
・久遠堂
制作者
ゲームデザイン
・久遠(Kuon)
発売年
2017年(ゲームマーケット2017秋)
プレイ人数
2~6人
プレイ時間目安
約10~20分
ゲームストーリー
森には、甘く熟した葡萄と、まだ酸っぱい葡萄が実っている。
プレイヤーはそれぞれ葡萄を集めながら、ときにはキツネとなって相手を欺き、自分に有利な状況を作り出していく。
「あれは甘い葡萄だ。」
「いや、酸っぱい葡萄だ。」
「もしかしたらキツネかもしれない。」
互いの言葉を信じるか疑うかはプレイヤー次第である。
イソップ寓話『キツネと葡萄』の世界観をユーモラスにアレンジし、「本当に酸っぱい葡萄なのか、それとも誰かの嘘なのか」を見抜く知恵比べが繰り広げられる。
遊び方
各プレイヤーは手札から1枚を選び、伏せた状態で場へ出す。
カードは次の3種類で構成される。
・甘い葡萄
・酸っぱい葡萄
・キツネ
カードを出す際には、
「これは甘い葡萄です。」
「これはキツネです。」
などと宣言するが、その内容は真実でも嘘でも構わない。
全員がカードを出した後、順番に他のプレイヤーを1人選び、そのカードが何であるかを予想する。
結果によって、
・甘い葡萄を当てれば自分の得点となる。
・酸っぱい葡萄を当てれば相手が減点となる。
・キツネを当てれば得点に加え、自分が持っている酸っぱい葡萄を相手へ押し付けることができる。
一方で、キツネを外してしまうと、自分が減点されるだけでなく、相手の酸っぱい葡萄を押し付けられてしまう。
誰を疑うか、誰が嘘をついているかを読み切ることが勝利への鍵となる。
ルールは非常に分かりやすいものの、ブラフと推理が毎ターン繰り返されるため、短時間でも濃密な駆け引きを楽しめる作品である。
キツネとの関係性
本作は、イソップ寓話『キツネと葡萄』を題材としたボードゲームである。
原作では、高い場所に実った葡萄を取れなかったキツネが、「あの葡萄はどうせ酸っぱいに違いない」と自分を納得させる様子が描かれている。この寓話は「負け惜しみ」や「手に入らないものを価値がないと思い込む心理」を表す有名な物語であり、世界中で親しまれている。
ゲームでは、その寓話を単純に再現するのではなく、「甘い葡萄」「酸っぱい葡萄」「キツネ」の3種類のカードによるブラフゲームへと発展させている。
特にキツネカードはゲームの中心的な役割を担っており、正体を見破られるかどうかによって得点や失点が大きく変わる。
また、「あの葡萄は酸っぱいに決まっている」という寓話の有名なセリフを連想させる駆け引きも本作の魅力である。
キツネは知恵者・策略家として描かれており、相手を騙したり、自分が騙されたりするゲームシステムは、昔話に登場するキツネらしさをうまく表現している。