一覧へ戻る

ゔるぺす ゔるぺす ゔるぺす あかぎつねのきあしゅとは? Vulpes vulpes vulpes アカギツネの基亜種とは?

スカンジナビアを中心とする北欧に分布する、アカギツネの基亜種。

概要

Vulpes vulpes vulpesは、アカギツネを複数の亜種に分ける際に用いられる分類名である。

一般的な種名のVulpes vulpesに、亜種名のvulpesを加えたもので、学術資料ではV. v. vulpesと略記される。

『Mammal Species of the World』第3版ではアカギツネの亜種として掲載され、ノルウェーの生物多様性情報機関Artsdatabankenでも、この学名が採用されている。

MSW3:Vulpes vulpes vulpes、Artsdatabanken:亜種の分類情報

基本情報

項目

内容

学名

Vulpes vulpes vulpes

学名の著者・年

(Linnaeus, 1758)

分類

哺乳綱・食肉目・イヌ科・キツネ属

親となる種

アカギツネ(Vulpes vulpes)

分類上の位置付け

アカギツネの基亜種

主な分布

スウェーデン、ノルウェーなどのスカンジナビア

模式産地

スウェーデン・ウプサラ

主な生息環境

森林、農地、草地、山地、人里周辺など

食性

小型哺乳類、鳥類、昆虫、果実などを食べる雑食性

基亜種について

「基亜種」とは、その種の名前の基準となる標本を含む亜種のことである。

動物命名規約では、この亜種には種と同じ名前を用いるため、Vulpes vulpes vulpesのように語が繰り返される。

最初のVulpesが属名、二つ目が種小名、三つ目が亜種小名に当たる。国際動物命名規約:第47条

名称の由来は、カール・フォン・リンネが1758年に記載したCanis vulpesにさかのぼる。現在はキツネ属Vulpesに分類されている。模式産地は後にスウェーデンのウプサラへ限定されており、この地域との関係が基亜種の分類を理解する手掛かりとなる。MSW3:原記載と模式産地

姿・特徴

外見や暮らしについては、主に北欧のアカギツネを扱う資料から知ることができる。毛色は赤褐色からオレンジ色がよく見られるが、褐色の強い個体や、黒っぽい個体などもいる。夏は細身で脚が長く見える一方、冬には厚い被毛が生え、胴体や尾がふっくらとした印象になる。毛色や冬毛の量には個体差があるため、見た目だけで亜種を断定することは難しい。スウェーデンの動物園Vildriket:アカギツネの解説

分布と生息環境

北欧では森林だけでなく、農地や住宅地の周辺でも生活する。ノルウェーでは海岸から山地、都市部まで幅広い環境で見られ、環境に応じて多様な食物を利用する適応力の高い動物として紹介されている。Artsdatabanken:ノルウェーのアカギツネ

食べ物と行動

食物として重要なのは、ハタネズミ類などの小型のげっ歯類である。そのほか鳥類や昆虫なども食べ、夏の終わりから秋にはベリー類や果実も利用する。小動物を捕らえる際には音や動きを手掛かりに位置を確かめ、跳び上がって前足から獲物へ飛び込む狩り方を見せる。食物の種類や利用割合は、季節と地域によって変化する。Vildriket:食性と狩り方

一年を通して活動し、採食は主に夜間に行うが、日中に行動することもある。特に人による攪乱の少ない場所では、昼間にも姿を見せる。スウェーデン狩猟者協会:アカギツネの採食行動

繁殖と子育て

スウェーデンの資料では、交尾期は主に1~3月で、妊娠期間は約49~58日、通常の産子数は4~6頭とされる。子育てには地中の巣穴などを利用し、成長した子どもは巣穴の外でも活動するようになる。巣穴は木の根元や砂質の斜面、岩の隙間などに設けられる。SLU Artdatabanken:繁殖の解説、スウェーデン自然史博物館:キツネの巣穴

保全状況

保全状況について、アカギツネという種全体はIUCNレッドリストでLC(低懸念)とされている。また、ノルウェーの2021年版レッドリストでも、国内のアカギツネはLCと評価されている。これらは種全体または国内個体群に対する評価であり、Vulpes vulpes vulpesだけを対象とした世界的な評価とは区別される。Mammal Diversity Database:アカギツネ、ノルウェーのレッドリスト評価