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きつねめのあのこ ふぃーちゃりんぐ かがみねりん/きいち キツネ目のあの子 feat. 鏡音リン/kiichi

「キツネ目のあの子」は、日本の音楽クリエイター・kiichiによるVOCALOID楽曲である。歌唱には鏡音リンAppendが使用され、2011年4月23日にニコニコ動画へ投稿された。作詞・作曲・編曲はいずれもkiichiが担当している。 その後、2011年6月22日にKARENTから配信された『Smile Knight EP』にも3曲目として収録された。Apple Musicでは楽曲時間6分13秒として配信されている。 タイトルの「キツネ目」は、実際の狐そのものではなく、人間の目元を狐になぞらえた表現である。歌詞でも「あの子」と呼ばれる人物への視線や恋愛感情が中心となっており、妖狐や狐伝承を直接描いた作品ではない。したがって、本作における狐との関係は、主として外見を狐にたとえる「キツネ目」という言葉にある。

基本情報

タイトル:キツネ目のあの子
アーティスト:kiichi
歌唱:鏡音リンAppend
作詞:kiichi
作曲:kiichi
編曲:kiichi
ニコニコ動画投稿日:2011年4月23日
収録作品:Smile Knight EP
配信日:2011年6月22日
収録順:3曲目
楽曲時間:6分13秒
イラスト:774(ニコニコ動画投稿版)
国:日本

ニコニコ動画への投稿時には「【鏡音リンAppend】 キツネ目のあの子 【オリジナル曲】」という題名が使用されており、投稿説明ではイラストに774の作品を使用したことが記されている。

楽曲について

「キツネ目のあの子」は、ある人物に惹かれていく感情を描いた恋愛色のある楽曲である。

歌詞ではタイトルにもなっている「キツネ目のあの子」が意識され、その人物について「好きな子はいない」といった恋愛に関係するやり取りが展開される。

そのため、タイトルから妖狐や怪異の物語を想像しやすいものの、確認できる歌詞内容では、狐の妖怪が人間を化かすといった伝承的なストーリーが中心ではない。

「あの子」の目元を狐にたとえた「キツネ目」という特徴が、その人物を印象付ける言葉として用いられている。

キツネとの関係

本作とキツネとの直接的な関係は「キツネ目」という表現である。

「キツネ目」とは、一般に目尻が上がった細長い形の目を、狐の顔つきになぞらえた呼び方である。

本作では、その特徴を持つ人物が「キツネ目のあの子」と呼ばれ、タイトルそのものになっている。

つまり本作の狐は、

実際の野生のキツネ
妖狐
九尾の狐
狐憑き

などとして登場するわけではなく、人間の容姿を表現する比喩として使われている。

この点で、狐文化の中でも「狐を人間の顔立ちになぞらえる表現」に分類できる作品である。

「キツネ目」という表現

狐は、細い口吻と尖った耳、そしてやや吊り上がったように見える目元を持つ動物として認識されてきた。

その外見から、日本語では人間の目元について「キツネ目」と呼ぶ表現が使われる。

これは動物としての狐の身体的特徴を、人間の外見へ転用した言葉である。

本作でも「あの子」の個性を示す名称としてキツネ目が使われており、タイトルを見ただけでその人物の顔つきをある程度想像できる。

狐そのものが登場しなくても、「狐らしい顔」という文化的イメージを利用して人物像を作っている点が、本作とキツネとの重要なつながりである。

妖狐の歌ではない

タイトルに「キツネ」と入っているため、妖狐や狐の変化を題材とした楽曲にも見える。

しかし、確認できる歌詞や作者による投稿情報では、妖狐や狐伝承を直接題材にしたという説明は見つからない。

そのため、

「キツネ目だから実は狐の妖怪である」

「狐が人間の少女へ化けている」

といった設定を付け加えることはできない。

本作ではあくまで「あの子」を特徴付ける身体的な表現として「キツネ目」が使われていると捉えるのが適切である。

鏡音リンAppend

本作の歌唱には、鏡音リンAppendが使用されている。

初音ミクWikiや当時のニコニコ動画情報では、歌唱が「鏡音リンAppend」と明記されている。VocaDBではさらに「鏡音リン Append (Sweet)」として登録されている。

鏡音リンAppendは、鏡音リンの声色を拡張した追加音声ライブラリで、本作ではその柔らかな声質が使用されている。

『Smile Knight EP』の公式配信では、作品名は「キツネ目のあの子 (feat. 鏡音リン)」と表記されている。

『Smile Knight EP』

「キツネ目のあの子」は、kiichiの『Smile Knight EP』に収録されている。

Apple Musicでは同作は2011年6月22日配信、全6曲・約24分のEPとして掲載されている。

収録順は以下の通りである。

  1. かげろう feat. 初音ミク
  2. Knight of The Living Dead feat. 鏡音レン
  3. キツネ目のあの子 feat. 鏡音リン
  4. 理想主義者、及びわたしっぽい誰か
    ほか全6曲

クリプトン・フューチャー・メディア公式ブログでは、『Smile Knight EP』について、ノスタルジックな雰囲気を持つエレクトロニカを特徴としたミニアルバムとして紹介されている。

初出と配信日の違い

本作には、インターネット上での初公開と音楽配信サービスでの発売という二つの日付がある。

ニコニコ動画で確認できるオリジナル曲の投稿は2011年4月23日である。

一方、Apple MusicおよびKARENT系の配信では『Smile Knight EP』が2011年6月22日に発売され、その3曲目として収録されている。

したがって記事上では、

初公開:2011年4月23日
配信作品への収録:2011年6月22日

と分けて扱うのが適切である。

Reprise版

「キツネ目のあの子」には、後に「Reprise」と題された別バージョンも制作されている。

「キツネ目のあの子 (Reprise) feat. 鏡音リン」は、2012年7月25日にリリースされたkiichiのアルバム『曇日』に2曲目として収録された。楽曲時間は5分09秒である。

『曇日』では、

  1. つまりゆく為のシークエンス feat. 鏡音リン
  2. キツネ目のあの子 (Reprise) feat. 鏡音リン
  3. 黒い炎のサラマンダー feat. 鏡音リン

という順で収録されている。

オリジナル版が6分13秒なのに対し、Reprise版は5分09秒となっており、単なる同一音源の再収録ではなく、再構成された別バージョンとして扱われている。

kiichiについて

kiichiは、VOCALOIDを用いて楽曲を制作する日本の音楽クリエイターで、「なんとかP」とも呼ばれている。dヒッツでは、エレクトロニカを中心としたVOCALOID作品を制作する楽曲投稿者として紹介され、「Love Love Nightmare」「フルチカゾン」「プラスチックガール」などが代表作として挙げられている。

「キツネ目のあの子」でも作詞・作曲・編曲を自身で担当し、鏡音リンAppendを使った長尺のVOCALOID作品として制作した。

本作は、狐そのものや妖狐を物語の主人公とした楽曲ではない。

しかし、人間の目元を狐へなぞらえる「キツネ目」という日本語表現をタイトルと人物描写の中心へ置いているため、動物としての狐の外見的イメージが人間文化の中でどのように使われているかを知ることのできる狐関連楽曲である。

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