ぺるの・あぶさん めぞん・きつね ペルノ・アブサン メゾン・キツネ
Pernod Absinthe Maison Kitsuné Limited Editionは、フランスのスピリッツ「ペルノ・アブサン」と、パリ発のブランド「メゾン・キツネ(Maison Kitsuné)」がコラボレーションして誕生した限定商品である。 2012年に企画され、通常のペルノ・アブサンとは異なる特別なボトルデザインを採用した。アブサンだけでなく、同じ柄を使用した衣服や帽子、シューズなども展開され、酒とファッションを融合したカプセルコレクションとなっている。
日本で紹介された初回限定ボトルの仕様は次の通りである。
生産国:フランス
種類:アブサン
ブランド:ペルノ・アブサン
コラボレーション:メゾン・キツネ
アルコール度数:68%
容量:700ml
発売日:2012年11月1日
販売数:世界限定1,805本
狐との関わり
本商品の狐との関係は、コラボレーション相手である「メゾン・キツネ」にある。
Maison Kitsunéの「Kitsuné」は日本語の「狐」に由来する名称であり、ブランドでもキツネを象徴的なマスコットとして長年使用している。メゾン・キツネ公式でも、自社の象徴的なマスコットが狐であると紹介されている。
ペルノ・アブサンとの限定コラボレーションでも、この狐がボトルデザインの主役として登場した。
花や植物が広がる中を狐が歩いたり、遊んだりするような幻想的な柄がボトル全体へ描かれている。
単にメゾン・キツネのロゴを付けただけではなく、「狐」と「アブサン」という二つの世界観を一つの絵柄として融合させた商品である。
ボトルデザイン
限定ボトルの柄を制作したのは、プリントデザイナーのリュシル・トロケ(Lucile Troquet)である。
ペルノ側からメゾン・キツネへコラボレーションの依頼があり、
・限定アブサンボトル
・メンズ・レディースの衣服
・アクセサリー
の両方で使用できるプリントデザインを制作することになった。
リュシルはアブサンの歴史や飲み方について調べ、アブサングラス、専用スプーン、噴水型の給水器、角砂糖などから着想を得た。
最終的には、ペルノとメゾン・キツネという二つのブランドを結び付けるため、
「アブサンの植物の中にいる好奇心旺盛な狐」
というデザインを採用している。
狐が単なるブランドマークとして置かれているのではなく、アブサンの世界へ入り込んだ登場人物のように描かれている点が特徴である。
アブサンと植物
アブサンは、ニガヨモギやアニス、フェンネルなどの植物を使って造られる香草系スピリッツである。
ペルノ・アブサンとメゾン・キツネのデザインでも、狐はアブサンを思わせる花や植物に囲まれて描かれている。海外での紹介では、狐がアニスやフェンネルの花の中で眠ったり遊んだりしているデザインと説明されている。
このため、
狐=メゾン・キツネ
植物=ペルノ・アブサン
という両ブランドの要素を一枚の絵の中で表現したデザインになっている。
メゾン・キツネ
メゾン・キツネは、ジルダ・ロアエックと黒木理也によって設立されたフランス・パリ発のブランドである。
ファッションだけでなく、音楽レーベルやカフェなど複数の分野で活動しており、狐をブランドの象徴として使用している。
メゾン・キツネ公式では、服飾ラインが始まって以来、象徴的な狐のマスコットがさまざまな姿へ変化してきたことを紹介している。
歩く狐、座る狐、三色旗カラーの狐など、多数のデザインが存在する。
ペルノ・アブサンとのコラボレーションでも、この「変化する狐」というブランドの遊び心が存分に生かされている。
ペルノ・アブサン
ペルノは、アブサンの歴史と深い関係を持つフランスのブランドである。
ペルノのアブサンは、ニガヨモギをはじめとした香草を使用する高アルコールのスピリッツであり、限定ボトルで販売された商品はアルコール度数68%であった。
19世紀にはアブサンがフランスの芸術家たちの間で盛んに飲まれ、ゴッホやトゥールーズ=ロートレック、ドガなどの作品や文化とも結び付いていった。
メゾン・キツネとのコラボレーションでも、こうした「アブサンと芸術」の歴史がデザインの着想源になっている。
世界限定1,805本
2012年の「ペルノ・アブサン メゾン・キツネ リミテッドエディション」は、世界限定1,805本という少数生産の商品であった。
「1,805」という数字は、ペルノのアブサンの歴史において1805年が重要な年であることを意識したものと考えられる。ペルノのアブサンは1805年にフランス・ポンタルリエで本格的な蒸留事業が始まった歴史を持つ。
限定本数そのものにブランドの歴史を反映させた、コレクション性の高い商品となっている。
2度目のコラボレーション
ペルノ・アブサンとメゾン・キツネの関係は、2012年の一度だけでは終わらなかった。
2014年には、日本で「ペルノ アブサン メゾン キツネ リミテッドエディション」の第2弾となる限定ボトルが800本限定で発売された。
海外の販売資料でも、2012年の初回コラボレーションに続き、2013年に再びメゾン・キツネへ新しいボトルのデザインが依頼されたと紹介されている。
そのため「ペルノ・アブサン メゾン・キツネ」は一種類だけではなく、複数回にわたって展開された限定コラボレーションシリーズとして見ることができる。
カプセルコレクション
コラボレーションでは酒だけでなく、メゾン・キツネによるファッションアイテムも制作された。
限定ボトルと同じ、植物と狐を組み合わせたカラフルなプリントが、
・衣服
・キャップ
・サンバイザー
・シューズ
などに使用された。
一つの柄が酒瓶と服の両方へ使用されているため、食品・飲料とファッションを横断した珍しい狐コラボレーションとなっている。
豆知識
限定ボトルのプリントは通常の印刷だけで仕上げられたものではなく、手作業による特殊な工程が使われた。
デザイナーのリュシル・トロケによると、多色の複雑なデザインを瓶へ再現するのは非常に困難だったため、ペルノはフランス国内で対応できる職人を探し出したという。
完成したボトルは手作業で彩色され、限定品ならではの特別な仕上げとなった。
また、狐の姿そのものにも意味がある。
メゾン・キツネの狐をそのまま貼り付けるのではなく、「アブサンの植物の中を探索する好奇心旺盛な狐」として新しく描くことで、ペルノとメゾン・キツネ双方の世界を一つのデザインへまとめている。
狐のブランドと歴史的な酒が真正面からコラボレーションした商品という点で、「ふぉくすなっ♪」で扱う狐関連酒の中でも特にユニークな一本である。
関連項目
- メゾン・キツネ
- ペルノ
- ペルノ・アブサン
- リュシル・トロケ
- アブサン
- ニガヨモギ
- フランス
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