おうじのきつね 王子の狐
東京都北区の王子を舞台とする狐の伝説である。特に落語『王子の狐』や、王子稲荷神社に伝わる狐の伝承として広く知られている。
王子の狐は、東京都北区の王子地区に古くから伝わる狐伝説である。
王子稲荷神社は関東稲荷信仰の中心の一つとして知られ、大晦日には全国の狐が集まり、その年の装束を整えて伏見稲荷大社へ向かったという伝承が残されている。
また、この伝承を題材にした古典落語『王子の狐』では、人間に化けた狐が商人にだまされるという滑稽な物語が描かれている。
現在でも毎年12月には「狐の行列」が開催され、王子の代表的な伝統行事として多くの人が訪れる。
参加者が狐の化粧を施し、提灯を手に王子稲荷神社へ向かう姿は、江戸時代の伝承を現代へ伝える貴重な民俗行事となっている。