こっくりさんのひみつ 狐狗狸さんの秘密
中岡俊哉によるオカルト・心霊研究書である。 1974年に二見書房から刊行され、1970年代の「コックリさん」ブームを背景に、その歴史や遊び方、心霊現象との関係などを紹介した作品である。2025年には約50年ぶりに復刊され、当時の社会現象を知る資料としても注目を集めている。
内容
本書は、「コックリさん」と呼ばれる降霊遊びについて、多角的な視点から解説した一冊である。
遊び方や歴史、流行の背景だけでなく、心霊現象としての解釈や迷信との関係なども紹介されている。また、著者自身の調査や考察も交えながら、「コックリさん」という現象をオカルト文化の一つとして掘り下げている。
狐との関わり
「狐狗狸(こっくり)」という名称には、「狐・狗(犬)・狸」の三種類の動物が含まれているとする説が広く知られている。
とくに狐は、古くから日本で神秘的な存在や霊的存在として語られてきたため、コックリさんにも狐の霊が関係しているという俗説が生まれた。
主な内容
本書では、次のようなテーマが扱われている。
コックリさんのやり方
コックリさんの歴史
コックリさんにまつわる迷信
心霊科学から見たコックリさん
超常現象との関係
心霊現象への向き合い方
作品の魅力
本書の魅力は、単なる怪談集ではなく、「コックリさん」という社会現象を歴史や文化も含めて解説している点にある。
見どころとして、
1970年代のオカルトブームを知ることができる
コックリさんの起源や歴史を学べる
民俗学・心霊研究の視点が盛り込まれている
復刊により現在でも読みやすくなっている
などが挙げられる。
キツネ好きにおすすめのポイント
本書は動物としてのキツネを扱った作品ではない。
しかし、「狐」という文字が名称に使われている理由や、日本人が狐に抱いてきた神秘的なイメージを知る手掛かりになる。
稲荷信仰や狐憑き、妖狐伝承に興味がある人にとっても関連資料として楽しめる一冊である。
コックリさんとは?
コックリさんとは、紙に書いた文字盤と硬貨などを用いて行う降霊遊びである。
日本では明治時代以降に広まり、とくに1970年代には全国の学校で流行した。現在では都市伝説やホラー作品の題材としても広く知られている。
「狐狗狸」の由来
「狐狗狸」という表記は、「狐・狗(犬)・狸」の三つの動物の霊を意味するという説が有名である。
一方で、中国由来の占い文化や、西洋のテーブル・ターニング(降霊術)の影響を受けて成立したという説もあり、その語源については現在でも定説は存在しない。
そのため、「狐の霊を呼ぶ儀式」と断定することはできず、複数の説があることを理解しておくことが重要である。