べっかー ぴの・のわーる 2021 しゅぺーとぶるぐんだー ベッカー ピノ・ノワール 2021 シュペートブルグンダー
Becker Pinot Noir 2021は、ドイツ・ファルツ地方のフリードリッヒ・ベッカー醸造所が手掛ける赤ワインである。 ブドウ品種にはシュペートブルグンダーを100%使用している。シュペートブルグンダーは、フランスのピノ・ノワールと同じ品種をドイツで呼ぶ名称である。 ベッカー醸造所では独自の格付けを設けており、本商品はその中ではベーシッククラスに位置付けられる。石灰質土壌で育ったブドウを用い、大樽80%、小樽20%で熟成。無濾過・無清澄で仕上げられている。
生産者:フリードリッヒ・ベッカー
生産国:ドイツ
地域:ファルツ
種類:赤ワイン
ブドウ品種:シュペートブルグンダー(ピノ・ノワール)100%
ヴィンテージ:2021年
内容量:750ml
狐との関わり
ベッカー醸造所の大きな特徴が、ワインラベルに描かれたキツネである。
この「きつねラベル」は単なるデザインではなく、イソップ寓話として知られる『狐と葡萄』、日本では「酸っぱい葡萄」とも呼ばれる物語に由来している。
物語では、高い場所に実った葡萄を取ることができなかった狐が、「どうせあの葡萄は酸っぱいに違いない」と負け惜しみを言って立ち去る。
ベッカー醸造所がキツネをシンボルにした背景には、この「酸っぱい葡萄」という物語と、同醸造所が重視してきたワインの酸味との関係がある。周囲で甘口ワインが多く造られていた時代に、ベッカーは酸を大切にしたシュペートブルグンダーを追求し、やがて高い評価を獲得した。その歩みを『狐と葡萄』に重ねた、少し皮肉を込めたシンボルとしてキツネが使われている。
現在では、ピノ・ノワールと「狐のラベル」はフリードリッヒ・ベッカー醸造所を代表する二つの特徴として認識されている。
フリードリッヒ・ベッカー醸造所
フリードリッヒ・ベッカー醸造所は、ドイツ南西部のファルツ地方、フランス・アルザスとの国境に近い地域に位置するワイナリーである。
特にシュペートブルグンダーの生産者として高い評価を受けており、ドイツのワイン評価誌において最優秀赤ワイン賞を複数回受賞した実績を持つ。
「世界一エレガントなワインを造る」ことを目標に掲げ、ブドウ畑だけでなく熟成に使用する樽にもこだわったワイン造りを行っている。熟成用樽に使用するオーク材の一部は、所有するヴォージュ山脈の森から自ら選定している。
特徴
2021年のベッカー ピノ・ノワールは、赤いベリーや赤紫蘇などを思わせる香りを持ち、樽香は比較的控えめなスタイルとして紹介されている。
口に含むと軽やかさがありながら適度な密度の果実味が広がり、しっかりとした骨格も感じられる。
同じ2021年のベッカー・ファミリー・シュペートブルグンダーでは、野生のベリー、タバコ、スパイス、森林の土などを思わせる香りと、ジューシーでエレガントな味わいが紹介されている。
きつねラベル
フリードリッヒ・ベッカー醸造所では、キツネを描いたラベルがワイナリーのトレードマークとなっている。
そのため、日本のワインショップでもベッカーのワインは「きつねラベル」と呼ばれることが多く、本商品についても「きつねラベルの入り口として」と紹介されている。
ベーシッククラスの本商品から上位クラスまでキツネをモチーフにしたラベルを見ることができ、「ベッカー=キツネ」という印象を持つワイン愛好家も多い。
狐そのものをブランドの象徴として使用し、その背景に『狐と葡萄』という古典的な狐の寓話が存在することから、「ふぉくすなっ♪」で扱う狐関連ワインの中でも特に関係性の強い一本である。
豆知識
「シュペートブルグンダー(Spätburgunder)」という名前はドイツ語圏で使われる名称で、国際的には「ピノ・ノワール(Pinot Noir)」として知られている。
そのため、商品名では「ベッカー ピノ・ノワール」と表記されながら、ブドウ品種として「シュペートブルグンダー」と表記されることがある。
また、ベッカーの狐は「葡萄が酸っぱそうだからキツネが描かれている」という単純なモチーフではなく、甘口ワインが主流だった時代に酸味を重視したワイン造りを続け、自らのスタイルを確立した生産者の哲学を表している。
『狐と葡萄』という狐文化と、ワインそのものの味わいを結び付けた非常にユニークなラベルである。
関連項目
- フリードリッヒ・ベッカー
- シュペートブルグンダー
- ピノ・ノワール
- ファルツ
- ドイツワイン
- 狐と葡萄
- 酸っぱい葡萄
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