やおぎつね 八尾狐
八尾狐は、尻尾が8本あるとされる伝説の霊狐・妖狐である。
八尾狐は、尻尾が8本あるとされる伝説の霊狐・妖狐である。特に江戸時代、徳川三代将軍・家光の夢に現れ、病が治るお告げを与えた縁起の良い霊獣として知られており、狩野探幽が描いた『八尾狐図』などの名作が残されている。
徳川家光と『八尾狐図』病床にあった徳川家光の夢の中に「尻尾が8本ある狐」が現れ、そのお告げによって病気が回復したという逸話がある。家光はこの霊獣を気に入り、当時のお抱え絵師である狩野探幽にその姿を描かせた。この『八尾狐図』は長く幻の作品とされていましたが、京都国立博物館などの調査で実物が発見され話題となった。
春日局の記述春日局が執筆したとされる『東照大権現祝詞』のなかでも、神聖な霊獣として言及されている。
中国や日本の民間伝承に登場する「九尾の狐(きゅうびのきつね)」の変種、あるいは縁起の良い瑞獣(ずいじゅう)としての側面が強調されることが多い存在でもある。
九尾の狐に比べて物語に登場する頻度は少ないものの、江戸幕府の権威や将軍の健康を守った霊獣として、日本美術や歴史のなかで非常に重要な位置を占めている。