きつねのよめいり/しらべる きつねの嫁入り/シラベル
シラベルが作曲したインストゥルメンタル楽曲である。 2014年6月に制作され、2014年6月20日に発表された。オンラインゲーム『マビノギ』のMMLを用いて制作された作品であり、日本の伝統音楽を思わせる響きと、幻想的な情景を組み合わせている。
基本情報
タイトル:きつねの嫁入り
作曲:シラベル
発表日:2014年6月20日
制作時期:2014年6月
形態:インストゥルメンタル楽曲
制作:マビノギMML
楽曲について
本作は、雲がゆっくりと流れていくような穏やかなパートを前後に置き、その間に日本の伝統音楽を思わせる展開を組み込んだ楽曲である。
作者によれば、制作当時は『マビノギ』のMML制作に慣れ始め、より実験的な曲作りを行うようになった時期であった。本作では空き瓶の音を初めて使用し、持続音によってドローンや環境音に近い効果を作り出している。
特に中盤では、日本の雅楽を代表する楽曲として知られる「越天楽」の旋律が引用されている。この引用によって、狐の嫁入りという日本的な題材と、雅楽を思わせる古風で神秘的な雰囲気が結び付けられている。
キツネとの関係
タイトルとなっている「きつねの嫁入り」は、日本に伝わる狐にまつわる伝承や俗信を表す言葉である。
狐たちが人知れず婚礼を行うという伝承のほか、夜間に並んで見える怪火を狐の嫁入り行列と考える話や、晴れている中で雨が降る天気雨を「狐の嫁入り」と呼ぶ習俗などが知られている。
本作では、中盤に雅楽の「越天楽」を取り入れることで、婚礼や儀式を思わせる日本的な情景が音楽によって表現されている。
また、前後に置かれたゆったりとしたパートと、環境音のように響く持続音も、日常とは少し異なる幻想的な空気を生み出している。
狐そのものの鳴き声や姿を直接描写する楽曲ではないが、「狐の婚礼」という日本の伝承を想起させるタイトルと、雅楽的な音楽表現を組み合わせた作品であり、日本文化における神秘的な狐のイメージを音によって表現した作品といえる。
制作について
作者のシラベルは、本作について2014年6月に作曲した作品であることを公開している。
制作では空き瓶を楽器として初めて利用し、長く伸ばした音によって環境音的な効果を狙ったという。また、使用環境によって音の響きが変化するため、後年の調整では空き瓶の音量を下げ、フルートを薄く加えるなどの修正も行われた。
そのため「きつねの嫁入り」は、狐伝承を題名に取り入れただけでなく、ゲーム上の音楽制作環境を活用しながら日本的・幻想的な響きを実験した楽曲でもある。