しょうじょかいせん 少女廻戦

三国志や中国史、日本の伝承などに登場する人物を美少女キャラクターとして再構成した放置系RPGである。 物語の舞台となる「桃源郷」には、歴史上の人物だけでなく、神話・伝承上の存在も登場する。 狐との関係では、日本の九尾狐伝承で知られる「玉藻前」が明確な狐関連キャラクターとして実装されている。 本作の玉藻前は、単に玉藻前という名前を使用しているだけではなく、「金毛白面九尾狐」「妲己」「華陽」「玉藻前」といった複数の姿を持っていた存在として設定されており、殺生石の伝承まで物語へ取り入れられている。

基本情報

タイトル:少女廻戦

ジャンル:放置系美少女RPG

対応機種:iOS、Android

本作では、

三国志

中国史

神話

伝承

などをもとにした多数の女性キャラクターが登場する。

狐関連では、玉藻前が特に重要である。

玉藻前

読み:たまものまえ

CV:堀籠沙耶

『少女廻戦』に登場する狐関連キャラクター。

UR+版のプロフィールでは、

誕生日:10月20日

血液型:B型

身長:163cm

体重:50kg

と設定されている。

趣味として、

誘惑の吐息

変身術の研究

ゆったりと温泉に浸かる

が挙げられている。

特に「変身術の研究」は、狐が人間などへ姿を変える妖狐伝承を強く意識した設定である。

九尾の妖狐

『少女廻戦』の玉藻前について最も重要なのが、公式設定上の正体である。

玉藻前の経歴では、桃源郷へ流れ着いた奇妙な石の封印が解け、その石から少女が現れる。

そして、その石には、

「九尾の妖狐」

が封印されていたことが判明する。

そのため本作の玉藻前については、

九尾をモチーフとしているだけ

狐耳を持つだけ

ではなく、

「九尾の妖狐そのもの」

として扱うことができる。

殺生石

玉藻前は当初、少女の姿ではなく「石」として桃源郷へ現れる。

これは日本の玉藻前伝承で知られる「殺生石」を取り入れた設定である。

ゲーム内の経歴では、玉藻前は日本で討たれた後、

「殺生石に変化した」

とされている。

日本の伝承でも、討伐された九尾の狐・玉藻前が殺生石になったという物語が知られている。

『少女廻戦』では、この部分までキャラクター設定へ明確に取り入れている。

小玉

殺生石の封印から現れた少女は、

「小玉」

と名乗る。

しかし、その正体は単なる少女ではない。

文終が彼女の魂を垣間見たことで、小玉が過去に複数の名と姿を持っていたことが判明する。

その中には、

金毛白面九尾狐

妲己

華陽

玉藻前

が含まれている。

つまり『少女廻戦』では、これらを別々の人物としてではなく、一つの九尾狐が時代や地域を越えて使用した「身分」として扱っている。

金毛白面九尾狐

玉藻前の過去の姿として、

「金毛白面九尾狐」

という名称が明記されている。

金毛白面九尾狐は、

金色の毛

白い顔

九本の尾

を持つ強大な狐妖怪を表す名称で、日本の玉藻前伝承とも深く結び付いている。

本作ではこの存在が、

妲己

華陽

玉藻前

などの姿・身分を使って各地へ現れていたとされる。

妲己

玉藻前の過去の身分の一つ。

妲己は、中国の殷王朝最後の王・紂王の妃として知られる人物である。

後世の『封神演義』などでは、その正体を狐の精とする物語が広まった。

さらに日本では、

妲己

華陽夫人

玉藻前

を同じ九尾狐が変化した姿として結び付ける説話も存在する。

『少女廻戦』では、この系統の伝承をそのまま利用し、小玉が「妲己」という身分を使っていたと設定されている。

華陽

玉藻前の過去の身分として「華陽」も登場する。

これは九尾狐がインドなどへ渡り、美女「華陽夫人」へ変身したという後世の九尾狐伝承を連想させる。

『少女廻戦』では、

金毛白面九尾狐

↓

妲己

↓

華陽

↓

玉藻前

という複数の姿を、一人の妖狐の過去としてまとめている。

変身術

玉藻前のプロフィールでは、趣味として、

「変身術の研究」

が挙げられている。

狐が人間へ化ける「変化」は、日本の妖狐伝承を代表する能力の一つである。

本作の玉藻前についても、

妲己

華陽

玉藻前

など複数の姿・身分を使ってきたという設定と、変身術という能力が結び付いている。

そのため変身は単なる戦闘技ではなく、玉藻前という人物そのものを構成する重要な狐要素である。

見る者によって姿が変わる

玉藻前には非常に特殊な能力が設定されている。

小玉を見た人物によって、彼女の姿が異なって見えるのである。

例えば、

曹操

→生意気な姉のように見える

ドゥドゥ

→雪白の小狐に見える

王越

→折れた剣を持つ剣豪に見える

貂蝉

→竜の衣をまとった真龍に見える

とされている。

文終によれば、小玉は「その人物が心の中で最も望んでいるもの」を映し出す能力を持つ。

狐妖怪が人を惑わせたり、異なる姿へ化けたりする伝承を、『少女廻戦』独自の能力として発展させた設定と見ることができる。

雪白の小狐

玉藻前を見る人物によっては、

「雪白の小狐」

の姿に見える。

これは本作の玉藻前が人型の美女としてしか存在しないわけではなく、実際に「小狐」として認識される姿も持つことを示している。

したがって、

人型の妖狐

狐そのものに近い姿

という両面を持つキャラクターとして扱える。

安倍晴明

玉藻前の過去には、陰陽師「安倍晴明」も関係している。

ゲーム内の経歴では、玉藻前は最終的に日本で安倍晴明から攻撃を受け、その後殺生石になったと説明される。

史実や伝承では玉藻前を見破った陰陽師について諸説があり、安倍泰成などの名で語られることもある。

『少女廻戦』では、この部分を安倍晴明と結び付けて独自に再構成している。

帝辛との関係

玉藻前のプロフィールでは「親友」として、

帝辛

が設定されている。

帝辛は、中国・殷王朝最後の王であり、一般には「紂王」として知られる人物である。

妲己伝承では、妲己が紂王を惑わせ、王朝を滅亡へ導いたとする物語が知られる。

本作では玉藻前自身が過去に「妲己」の身分を使用していたため、帝辛との関係は九尾狐・妲己伝承を直接反映した設定と考えられる。

玉藻前伝承の取り込み方

『少女廻戦』の玉藻前は、一般的な「狐耳の玉藻前キャラクター」よりも伝承要素が濃い。

取り入れられている要素には、

九尾の妖狐

金毛白面九尾狐

妲己

華陽

玉藻前

変身術

殺生石

小狐の姿

人を惑わせる能力

などがある。

そのため狐文化という観点では、かなり情報量の多いキャラクターである。

妖狐としての位置付け

本作の玉藻前は、

狐モチーフの人間

ではない。

設定上、

九尾の妖狐が封印された殺生石

↓

封印解除

↓

少女「小玉」として出現

という経緯を持つ。

したがって分類としては、

狐そのものの妖怪:該当

妖狐:該当

九尾:該当

人型への変身:該当

となる。

狐との関係性

『少女廻戦』そのものは狐を主題としたゲームではない。

作品全体では、中国史や三国志を中心に多くの歴史・伝承上の人物が登場する。

しかし玉藻前については、狐との関係が非常に明確である。

玉藻前は、

九尾の妖狐

金毛白面九尾狐

妲己

華陽

玉藻前

殺生石

変身術

という一連の狐伝承を一人のキャラクター設定へ統合している。

特に「妲己・華陽・玉藻前が同じ九尾狐の異なる身分」という設定は、東アジアに広がった九尾狐伝承を強く反映したものである。

主な狐関連キャラクター

玉藻前

→CV:堀籠沙耶。殺生石に封印されていた九尾の妖狐。小玉と名乗り、過去には金毛白面九尾狐、妲己、華陽、玉藻前などの身分を使用していた。変身術を研究し、見る者の望みに応じて異なる姿に見える特殊な能力を持つ。

まとめ

『少女廻戦』では、日本の玉藻前伝承をもとにした「玉藻前」が、設定上明確な九尾の妖狐として登場する。

彼女は殺生石から解放された少女「小玉」であり、過去には金毛白面九尾狐、妲己、華陽、玉藻前など複数の身分を使用して各地へ現れていたとされる。

変身術を研究し、見る者の心に応じて姿さえ変わって見えるなど、「化ける狐」「人を惑わせる狐」という伝承的性質も強く反映されている。

単に玉藻前の名前や狐耳を取り入れただけではなく、九尾、妲己、華陽、殺生石まで一つの物語として結び付けていることが、『少女廻戦』における狐表現の大きな特徴である。

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