ようこでんしょう ふぃーちゃりんぐ ゆりか/はなたん/さうんど ほりっく 妖狐伝承 feat. YURiCa/花たん/SOUND HOLIC
「妖狐伝承」は、東方Projectの楽曲をアレンジする音楽サークル・SOUND HOLICによる東方ボーカルアレンジ楽曲である。2013年8月12日に発表されたアルバム『妖夢 -YOUMU-』に収録され、全12曲中10曲目に配置されている。歌唱はYURiCa/花たん、作詞はBlue E、アレンジは8STYLEが担当した。楽曲時間は約5分28秒である。 原曲は、上海アリス幻樂団のZUNによる『東方妖々夢 ~ Perfect Cherry Blossom.』の楽曲「妖々跋扈」と「少女幻葬 ~ Necro-Fantasy」。いずれも狐の妖怪・八雲藍と強く結び付く楽曲であり、「妖狐伝承」も八雲藍を題材とした作品として理解できる。 歌詞では、長い時を生きる妖狐が、人間たちを弄び、歴史や世をかき乱しながら過ごしてきた過去と、その行いに虚しさを覚える姿が描かれる。やがて「彼女」との出会いによって存在意義を見いだし、その者へ命を捧げるという物語へ展開する。これは、八雲紫に仕える九尾の狐・八雲藍という東方Projectの設定を踏まえた内容と読むことができる。 タイトル通り、妖狐そのものの生き方、孤独、罪、忠誠を物語化した、狐との関係が非常に深い東方アレンジ楽曲である。
基本情報
タイトル:妖狐伝承
アーティスト:SOUND HOLIC
歌唱:YURiCa/花たん
作詞:Blue E
編曲:8STYLE
原曲:妖々跋扈/少女幻葬 ~ Necro-Fantasy
原曲作曲:ZUN
収録アルバム:妖夢 -YOUMU-
発売日:2013年8月12日
収録順:10曲目
楽曲時間:約5分28秒
ジャンル:東方アレンジ/ボーカルアレンジ
原作:東方Project『東方妖々夢 ~ Perfect Cherry Blossom.』
関連キャラクター:八雲藍
国:日本
Apple Musicでは「妖狐伝承 (feat. YURiCa & 花たん)」として『妖夢 -YOUMU-』収録曲に登録され、2013年8月12日付で配信されている。
YURiCaと花たんについて
配信サービスでは「YURiCa & 花たん」あるいは「YURiCa/花たん」と表記されることがあるが、YURiCaと花たんは別々の二人の歌手ではない。
SOUND HOLIC公式サイトでも関連アーティストを「YURiCa/花たん」と一つの名義として掲載している。
そのため本曲は、
YURiCaと花たんによるデュエット
という意味ではなく、
YURiCa/花たんという同一歌手による歌唱
として扱うのが適切である。
一部デジタルサービスの「feat. YURiCa & 花たん」という表記は、名義処理によるものと考えた方がよい。
楽曲について
「妖狐伝承」は、八雲藍を中心に据えた物語性の強い東方ボーカルアレンジである。
歌詞の語り手は、古い時代から存在してきた強大な妖狐を思わせる。
幼い頃から普通の人間とは異なる存在であり、長い時間の中で妖怪として力を得ていく。
やがて人々の希望を弄び、世の中を乱し、国を治めるような者さえ掌の上で転がすほどの力を持つようになる。
しかし、そうした行為を永遠に楽しめたわけではない。
長い時の果てに、自分自身が犯してきた罪や破滅をもたらす宿命へ気付き、その生き方に空虚さを覚える。
そこから楽曲は、単なる「恐ろしい妖狐」の歌ではなく、
強大な力
孤独
罪
虚無
主との出会い
忠誠
を描く物語へ変化していく。
キツネとの関係
本作におけるキツネとの関係は極めて明確である。
タイトルは「妖狐伝承」。
原曲は八雲藍の楽曲。
歌詞も長い年月を生きる妖狐の視点。
そして八雲藍自身が狐妖怪として知られるキャラクターである。
そのため本作は、
狐を比喩として人間へ当てはめた歌
ではない。
また、
現実の野生のキツネを描いた歌
でもない。
明確に「妖狐」を主人公とするファンタジー楽曲である。
ふぉくすなっ♪で分類するなら、
「妖狐を主人公とした楽曲」
「九尾の狐に関係する楽曲」
「八雲藍を題材とした東方アレンジ」
に該当する。
八雲藍
「妖狐伝承」の題材として重要なのが、東方Projectのキャラクター・八雲藍である。
八雲藍は、『東方妖々夢 ~ Perfect Cherry Blossom.』のExtraステージに登場するキャラクターで、八雲紫の式神として活動する狐の妖怪である。
タイトーの『東方スペルバブル』でも八雲藍は「すきま妖怪の式」と紹介され、そのキャラクターパックへ「妖狐伝承」が収録されている。
この公式ゲーム側で、
八雲藍の追加キャラクターパック
と
「妖狐伝承」
が直接組み合わされていることからも、本曲と八雲藍との関係は明確である。
九尾の狐
八雲藍は、九本の尾を持つ狐妖怪として描かれる。
九尾の狐は、中国を起源として東アジア各地へ広がった狐伝承の代表的な存在である。
日本でも、
玉藻前
殺生石
などの伝説によって広く知られている。
ただし八雲藍は玉藻前そのものではない。
東方Project独自の九尾の狐キャラクターである。
「妖狐伝承」の歌詞にも妖狐の圧倒的な力や長い生、過去の悪行といった要素が現れるため、一般的な九尾狐伝承を思わせる雰囲気を持つ。
しかし特定の玉藻前伝説を再話した作品と断定することはできない。
原曲「少女幻葬 ~ Necro-Fantasy」
本作の原曲の一つが「少女幻葬 ~ Necro-Fantasy」である。
『東方妖々夢 ~ Perfect Cherry Blossom.』Extraステージで八雲藍と戦う際に使用される楽曲として知られ、「妖狐伝承」の中心的な原曲である。
『妖夢 -YOUMU-』の収録情報でも、「妖狐伝承」の原曲として「少女幻葬 ~ Necro-Fantasy」が明記されている。
そのため本作はタイトルだけで八雲藍を連想させるのではなく、音楽そのものの土台が八雲藍の原曲で構成されている。
原曲「妖々跋扈」
もう一つの原曲が「妖々跋扈」である。
『妖夢 -YOUMU-』のクレジットでは、
妖々跋扈
少女幻葬 ~ Necro-Fantasy
の2曲を原曲として「妖狐伝承」が制作されたことが確認できる。
「妖々跋扈」は『東方妖々夢』のExtraステージに関係する楽曲であり、「少女幻葬」と組み合わせることで、八雲藍が登場するステージ全体の雰囲気を一曲へ取り込んでいる。
「伝承」というタイトル
タイトルは単なる「妖狐」ではなく、「妖狐伝承」である。
「伝承」とは、昔から語り継がれてきた物語や知識を意味する。
そのためタイトルからは、
古い時代から存在する妖狐
長い年月を生きた妖怪
語り継がれるほどの存在
という印象を受ける。
歌詞も一つの瞬間だけを描くのではなく、妖狐の長い生涯を振り返るような構成になっている。
幼い時代。
力を持つ時代。
人を弄ぶ時代。
虚しさに気付く時代。
そして誰かに仕える時代。
まるで「ある妖狐について語り継がれた伝説」を歌として聞いているような作品になっている。
妖狐の幼少期
歌詞冒頭では、妖狐がまだ言葉すら知らなかったほど幼い頃が振り返られる。
ここが興味深い。
最初から完成された九尾の妖狐として登場するのではない。
幼い存在だった時期があり、
そこから長い時間を経て、
巨大な力を持つ妖怪へ変化していったことが示唆される。
狐が年齢を重ねることで妖力を増していくという東アジアの狐伝承とも親和性の高い描写である。
ただし八雲藍の年齢や、どの時点で九尾になったのかといった具体的設定を歌詞から断定することはできない。
強大な妖狐
物語の前半では、妖狐が非常に大きな力を持つ存在として描かれる。
国を治める者さえ弄ぶ。
時代そのものを傾かせる。
人々の願いや希望さえ玩具のように扱う。
ここには、日本・中国の妖狐伝承で見られる、
権力者へ近づく狐
国を乱す狐
人間社会を翻弄する狐
という古典的なイメージが反映されているように見える。
特に中国の妲己や日本の玉藻前など、強大な妖狐が国家・権力者へ影響を与える伝承を連想させる。
ただし、歌詞がこれらの特定人物を直接描いているという公式説明は確認できない。
人間を弄ぶ狐
本作の妖狐は、当初、人間に対してかなり冷酷である。
人間の願いを弄ぶ。
人の世を狂わせる。
それを退屈しのぎのように繰り返す。
ここでは、
狐=人間を化かす存在
という伝統的な狐像が、非常に強大な妖怪のレベルへ拡張されている。
普通の昔話なら、一人の旅人を化かす。
「妖狐伝承」では、世の中そのものを翻弄する。
九尾の狐らしい規模へと大きくなっている。
妖狐の孤独
しかし、歌詞には「孤独」という感情も強く表れる。
強大な力を持っている。
長く生きている。
他人を自由に操れる。
それでも満たされない。
そのため人間を弄ぶ行為も、単なる残虐性だけではなく、
癒やすことのできない孤独
を紛らわせるための行為として描かれている。
この点によって、主人公の妖狐には単なる悪役以上の感情が与えられる。
永い時間を生きる苦しみ
妖狐や九尾の狐は、創作では長命あるいは不老に近い存在として描かれることが多い。
本作でも、時代をまたいで生きるほど長い時間が感じられる。
人間なら一生で終わる。
しかし妖狐は、人間の世が変化しても生き続ける。
その結果、
退屈
孤独
虚無
が積み重なる。
「妖狐伝承」は、妖狐の力そのものよりも、
「強すぎ、長く生きすぎた存在が何を感じるのか」
という内面へ踏み込んでいる。
自分の罪への自覚
物語が大きく変わるのは、妖狐が自分自身の正体と罪へ向き合う部分である。
それまで他者を弄んでいた存在が、
自分こそが恐ろしいものの化身である
と気付き始める。
滅びをもたらす宿命。
積み重ねた罪。
そしてその行為への虚しさ。
強大な妖狐が、初めて自分自身を外側から見るようになる。
ここから楽曲は「妖狐の悪行伝説」から「妖狐の心の変化」へ進んでいく。
「彼女」との出会い
後半では、妖狐の生き方を変える存在として「彼女」が描かれる。
歌詞では、その人物へ寄り添い、跪き、自らの命を捧げるという方向へ物語が進む。
八雲藍を題材とする楽曲であることを踏まえると、この「彼女」は八雲紫を強く連想させる。
八雲藍は八雲紫の式神であるため、
孤独に生きていた妖狐
↓
八雲紫と出会う
↓
式神として仕える
という八雲藍の人物像とよく対応する。
ただし、歌詞上で「八雲紫」という名前が明記されているわけではないため、「彼女=八雲紫」は作品背景から非常に強く推測できる解釈として扱うのがよい。
八雲紫と八雲藍
東方Projectにおいて、八雲藍は八雲紫に仕える式神である。
藍自身も非常に高い能力を持つ妖怪だが、さらに上位の存在である紫に仕えている。
この関係は「妖狐伝承」の後半を理解するうえで重要である。
長い時を孤独に生きた妖狐が、
自分よりも上位の存在と出会い、
その者へ忠誠を誓う。
「支配する側」だった狐が、
「仕える側」
へ変化する。
この反転が、楽曲の物語上の大きな転機となっている。
「式神」としての狐
八雲藍はただの配下ではなく、八雲紫の「式神」である。
式神は陰陽道などの伝承で、術者が使役する霊的存在として知られる。
東方Projectではその概念を独自に取り入れ、
八雲紫
↓
八雲藍
↓
橙
という式神関係が存在する。
八雲藍自身も橙を式として使う立場であり、
主人に仕えながら
自分も式を使役する
という二重の位置にいる。
「妖狐伝承」で描かれる忠誠や主従関係は、この設定と非常に相性がよい。
橙との関係
八雲藍には、橙という猫の妖怪の式神がいる。
タイトーの『東方スペルバブル』でも八雲藍の能力として、コンボによって「橙」を召喚する仕組みが採用されている。
つまり八雲藍は、
八雲紫の式神
でありながら、
橙の主人
でもある。
このように主従関係の中間へいることも、八雲藍というキャラクターの特徴である。
ただし「妖狐伝承」の歌詞では橙を明確に描いた部分は確認できず、物語の中心は妖狐自身と「彼女」との関係に置かれている。
狐の悪役像からの変化
「妖狐伝承」で描かれる妖狐は、最初から善良な存在ではない。
人間を弄ぶ。
世を乱す。
罪を重ねる。
その意味では、昔話や妖狐伝説における「恐ろしい狐」に近い。
しかし後半では、
虚しさを知る
誰かと出会う
忠誠を誓う
という変化が起こる。
したがって一曲の中に、
悪しき妖狐
と
誰かに仕える狐
という二つの狐像が存在する。
「妖狐は悪」という一面的な描き方ではなく、長い生の中で価値観が変わった存在として描かれている点が特徴である。
「伝承」としての八雲藍の過去
東方Project本編では、八雲藍が八雲紫の式になる以前にどのような人生を送っていたかが、すべて詳細に物語化されているわけではない。
そのため「妖狐伝承」の歌詞には、原作設定をもとにしながら、八雲藍の過去を想像して補った二次創作的要素が含まれていると考えるのが自然である。
昔の藍はどんな妖狐だったのか。
なぜ紫へ仕えるようになったのか。
長い人生で何を感じていたのか。
そうした原作の余白へ、
妖狐の悪行
孤独
罪
虚無
忠誠
という物語を加えた作品と見ることができる。
東方Projectの二次創作音楽
「妖狐伝承」は東方Projectの公式原曲そのものではない。
ZUNによる原曲をもとに、SOUND HOLICがボーカルアレンジした二次創作作品である。
原曲:
「妖々跋扈」
「少女幻葬 ~ Necro-Fantasy」
↓
アレンジ:
「妖狐伝承」
という関係になる。
したがって歌詞の物語設定すべてが、東方Project公式設定そのものというわけではない。
原作キャラクターの設定とSOUND HOLIC独自の解釈が組み合わされた作品として区別する必要がある。
アルバム『妖夢 -YOUMU-』
「妖狐伝承」が初収録されたのは、SOUND HOLICの『妖夢 -YOUMU-』である。
2013年8月12日のコミックマーケット84で発表された作品で、全12曲・約55分38秒。品番はSDHC-0038である。
収録曲は、
- 雪月妖花
- NECRO MEISTER
- 愛のジルバ
- マヨヒガノモリ
- Monsters Parade
- Regenerated Blue
- 絡繰りドール
- Snow Whisper
- 春色ガーデン
- 妖狐伝承
- 死蝶 -Swallowtail-
- Sakura Dreams
となっている。
アルバム全体が『東方妖々夢』を題材としたボーカルアレンジ作品である。
10曲目
「妖狐伝承」は『妖夢 -YOUMU-』の10曲目である。
直前は「春色ガーデン」、後には「死蝶 -Swallowtail-」「Sakura Dreams」が続く。
『東方妖々夢』の登場人物・場面を様々なジャンルでアレンジするアルバムの中で、八雲藍側の楽曲として配置されている。
8STYLE
アレンジを担当したのは8STYLEである。
『妖夢 -YOUMU-』の公式に近いデータベース情報でも、
Arrangement:8STYLE
Vocals:ユリカ
Lyrics:Blue E
として登録されている。
SOUND HOLICでは様々なアレンジャーが楽曲ごとに参加しており、「妖狐伝承」では8STYLEによるアレンジが採用された。
Blue E
作詞を担当したのはBlue Eである。
『妖夢 -YOUMU-』では「妖狐伝承」以外にも、
NECRO MEISTER
愛のジルバ
マヨヒガノモリ
Monsters Parade
絡繰りドール
Snow Whisper
死蝶 -Swallowtail-
Sakura Dreams
など多数の曲で歌詞を担当している。
「妖狐伝承」では、八雲藍を単なる強い狐キャラクターとしてではなく、一つの人生・伝説を持つ妖狐として物語化している。
SOUND HOLIC
SOUND HOLICは、東方Projectを中心に数多くの同人音楽作品を制作してきた日本の音楽サークルである。
東方原曲を、
ロック
メタル
ユーロビート
ジャズ
ポップス
ダンスミュージック
など幅広いジャンルへアレンジしている。
「妖狐伝承」は、その中でも東方妖々夢の楽曲を中心に構成した『妖夢 -YOUMU-』収録作品である。
その後の収録
「妖狐伝承」は2013年の発表後も、SOUND HOLICの人気曲の一つとして扱われている。
SOUND HOLIC公式の20周年ベスト『THE BEST - 20TH ANNIVERSARY』でもYURiCa/花たんが関連アーティストとして掲載されており、同サークルの長年の活動の中でYURiCa/花たんとの楽曲群が重要な位置を占めていることが分かる。
また、リズムゲーム向け作品『RHYTHM GAME SELECTION+』でも、YURiCa/花たんが関連アーティストとして挙げられている。
『東方スペルバブル』への収録
「妖狐伝承」は、タイトーのNintendo Switch向けリズミカルパズルゲーム『東方スペルバブル』にも収録された。
2023年7月20日配信の「キャラクターパック 八雲藍」の追加曲として採用されている。
公式発表では、
収録曲:妖狐伝承
アーティスト:SOUND HOLIC feat. YURiCa / 花たん
と明記されている。
八雲藍本人のキャラクターパックに本曲が選ばれているため、現在では「八雲藍を代表する東方二次創作楽曲」の一つとして公式ゲーム側でも認識される存在になっている。
八雲藍参戦ステージ
『東方スペルバブル』では、「妖狐伝承」を使用したチャレンジステージの名称も「八雲藍参戦!」となっている。
つまり、
キャラクター=八雲藍
楽曲=妖狐伝承
という組み合わせが明確に設定されている。
二次創作曲でありながら、後に東方Projectの公認ゲームへ八雲藍の関連曲として収録された点は、本曲の歴史として興味深い。
狐関連楽曲としての位置付け
「妖狐伝承」は、狐関連音楽として非常に分かりやすい作品である。
タイトルが「妖狐伝承」。
原曲が八雲藍に関係する「妖々跋扈」「少女幻葬 ~ Necro-Fantasy」。
歌詞の主人公も長命で強大な妖狐。
そこには、
妖狐
長寿
人間を弄ぶ
強大な妖力
孤独
罪
九尾を思わせる存在
主への忠誠
といった狐モチーフが集中している。
さらに2023年には『東方スペルバブル』の「キャラクターパック 八雲藍」へ収録され、八雲藍との関係が公式ゲーム側でも明確に示された。
本作の特徴は、単に「九尾の狐は強くて恐ろしい」と描くことではない。
長い年月を生き、
人間を弄び、
世の中を乱し、
あまりにも強くなったがゆえに孤独を抱え、
自分の罪と虚しさへ気付き、
やがて誰かへ仕える道を選ぶ。
そうした一匹の妖狐の人生を「伝承」として語る。
八雲藍という東方Projectの九尾の狐へ独自の過去と心情を与え、古典的な妖狐の恐ろしさと、主に忠誠を尽くす式神としての姿を一つの物語へまとめた、非常に物語性の高い狐関連東方ボーカルアレンジ楽曲である。