めぎつね おん ざ らん/ばーびー ぼーいず 女ぎつね on the Run/BARBEE BOYS

日本のロックバンド・BARBEE BOYSによる楽曲である。1987年4月1日に7枚目のシングルとして発売された。作詞・作曲はいまみちともたかが担当している。 同年9月9日に発売された4thアルバム『LISTEN! BARBEE BOYS 4』には、「Original “Big Bowl” Version」として収録された。ソニー・ミュージックの紹介では、本曲のヒットが同アルバム期のブレイクにつながった作品として位置付けられている。 男女の駆け引きを描いた楽曲で、自由奔放に振る舞い、周囲の男性を翻弄する女性を「女ぎつね」にたとえている。

基本情報

タイトル:女ぎつね on the Run
アーティスト:BARBEE BOYS
作詞:いまみちともたか
作曲:いまみちともたか
編曲:BARBEE BOYS
シングル発売日:1987年4月1日
形態:7インチシングル
B面:ショート寸前
レーベル:EPIC・ソニー
シングル版楽曲時間:5分03秒
収録アルバム:LISTEN! BARBEE BOYS 4
アルバム発売日:1987年9月9日

また、本曲はアサヒ飲料「三ツ矢サイダー」のCMソングとして使用された。

楽曲について

「女ぎつね on the Run」は、夜の街を舞台に、男性たちを翻弄しながら自由に振る舞う女性と、彼女に振り回される男性の姿を描いた楽曲である。

題名の「on the Run」には走り回る、逃げ回るといったニュアンスがあり、捕まえようとしても簡単には捉えられない女性の姿と重なっている。

歌詞では、多くの男性に囲まれながら楽しげに振る舞う女性に対して、男性側がなかなか距離を縮められず焦る様子が描かれる。相手の本心をつかめそうでつかめない男女の駆け引きが、スピード感のあるロックサウンドとともに表現されている。

BARBEE BOYSはKONTAと杏子による男女ツインボーカルを特徴とするバンドで、本作でも男女の視点や恋愛における緊張感を感じさせる世界観が大きな魅力となっている。

キツネとの関係

本作におけるキツネは、実際の動物ではなく女性を表現する比喩として使われている。

「女狐」という言葉は、一般に男性を巧みに誘惑したり翻弄したりする女性を狐になぞらえて表現する言葉である。その背景には、狐が古くから「人を化かす」「相手を惑わせる」「正体を簡単には見せない」存在として描かれてきた文化的イメージがある。

「女ぎつね on the Run」に登場する女性も、周囲に多くの男性を集めながら、特定の相手には簡単になびかない。男性側から見ると、追いかけても素早く逃げてしまい、気持ちをつかませてくれない存在となっている。

タイトルでは、そうした自由で捕まえにくく、相手を翻弄する女性像を「女ぎつね」と表現している。

さらに「on the Run」という英語を組み合わせることで、素早く駆け回るキツネの身体的なイメージと、恋愛の中で男性からするりと逃げていく女性の姿が重ねられている。

そのため本作は、狐そのものを歌った作品ではないものの、日本文化の中で形成されてきた「人を化かす狐」のイメージを、都会的な男女の恋愛へ置き換えた楽曲といえる。

BARBEE BOYSについて

BARBEE BOYSは、1984年にメジャーデビューした日本のロックバンドである。

KONTAと杏子という男女2人のボーカルを前面に出し、男女の恋愛や駆け引きを会話劇のように描く楽曲を数多く発表した。

「女ぎつね on the Run」は1987年にシングルとして発売され、その後4thアルバム『LISTEN! BARBEE BOYS 4』にも収録された。ソニー・ミュージックも同曲のヒットをアルバム期の大きなブレイクにつながったものとして紹介しており、BARBEE BOYSを代表する楽曲の一つとなっている。

ライブでも演奏され続けており、1988年の東京ドーム公演でも披露された。後年にはそのライブ映像も公開されている。

「女狐」という古くからの狐の比喩を、1980年代の都会的な男女関係とロックサウンドへ取り込んだ、日本のポップカルチャーにおける狐表現の一例でもある。

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