きつねのまど (くいーん ふぉっくす)/らおん キツネノマド (Queen Fox)/Raon
韓国出身の歌手・Raon(ラオン)による楽曲である。2022年2月9日にデジタルシングルとしてリリースされ、Raonの日本メジャーデビュー曲となった。ユニバーサル ミュージックのUniversal Jから発売されている。 日本に伝わる「キツネの窓」と呼ばれる遊び・説話をモチーフにした楽曲で、指で窓の形を作って覗くことで、人間に化けた妖怪の正体を見破るという怪異的な世界観が取り入れられている。
基本情報
タイトル:キツネノマド (Queen Fox)
アーティスト:Raon
作詞:Raon、Giga、TeddyLoid
作曲:Giga、TeddyLoid
リリース日:2022年2月9日
形態:デジタルシングル
楽曲時間:3分01秒
レーベル:Universal J
発売元:ユニバーサル ミュージック合同会社
発売国:日本
2022年3月16日には、リミックス版「キツネノマド (Queen Fox) [TAK Remix]」もデジタルシングルとしてリリースされた。
楽曲について
「キツネノマド (Queen Fox)」は、日本の妖怪や怪談を思わせる世界観と、Giga & TeddyLoidによるエレクトロニックなサウンドを組み合わせた楽曲である。
題材となった「キツネの窓」は、ある呪文を唱えながら両手の指を組んで窓のような形を作り、その隙間から覗くと、人間に化けている妖怪などの正体を見抜くことができるという内容の説話・遊びである。本作では、このモチーフをもとに、人間ではない存在を見抜くという幻想的な世界が描かれている。
楽曲には日本語を中心としながら英語も取り入れられ、正体を暴こうとする強さや、怪異の世界へ誘い込むような雰囲気が表現されている。
「Queen Fox」という英題が添えられている点も特徴で、キツネを神秘的で力強い存在として前面に押し出した作品となっている。
キツネとの関係
本作は、タイトルだけでなく作品の中心的なモチーフそのものがキツネに由来している。
「キツネノマド」という名称は、日本で知られる「キツネの窓」に由来する。指を特殊な形に組んで作った窓から覗くことで、普段は見ることのできない正体を見抜くというものであり、狐や妖怪、変化といった日本の怪異文化を連想させるモチーフである。
日本の伝承における狐は、人間に化けたり、人間を化かしたりする超自然的な存在として数多く語られてきた。「キツネの窓」は、そうした「姿を偽る存在」と「隠された正体を見る」という発想が結び付いた文化である。
本作では、その狐にまつわる遊び・説話を現代的な音楽へと取り込み、「Queen Fox」という名称とともに妖しく力強いキャラクター像へ発展させている。
そのため「キツネノマド」は、単にタイトルへ狐の名前を使用した楽曲ではなく、日本の狐文化そのものを発想の出発点として制作された作品である。
ミュージックビデオ
「キツネノマド (Queen Fox)」にはミュージックビデオが制作され、Raonの公式YouTubeチャンネルで公開されている。Giga & TeddyLoidのプロデュースによる楽曲世界とともに、「Queen Fox」というキャラクター性を視覚的にも表現した作品となっている。
さらにパフォーマンスビデオも公開されており、楽曲に合わせたダンスや表情によって、楽曲が持つ力強さや妖しさが表現されている。
Raonについて
Raonは韓国出身の歌手で、日本のアニメやJ-POPに影響を受けながら活動してきた。YouTubeでは日本の楽曲を中心に数多くのカバーを発表し、世界各国から注目を集めた。
2022年2月9日の「キツネノマド (Queen Fox)」で日本メジャーデビュー。その後も「クネクネ (Wiggle Wiggle)」「ヌエ (Mysterious Nue)」など、日本の怪談や妖怪、都市伝説を題材とした楽曲を発表しており、一連の作品は『百鬼夜行』シリーズとして展開されている。
「キツネノマド (Queen Fox)」は、そのシリーズの出発点であるとともに、日本の狐伝承を現代的なJ-POP・エレクトロニックミュージックへと取り込んだRaonの代表的な狐関連楽曲である。