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ふぃりっぷ・ぼーるなーる フィリップ・ボールナール

Philippe Bornardは、フランス東部・ジュラ地方のピュピラン村を拠点に活動してきたワイン生産者である。 1975年からピュピランのワイン協同組合で醸造に携わり、1988年に醸造責任者を離れてブドウ栽培に専念。その後、2005年に自身の「ドメーヌ・ボールナール(Domaine Bornard)」を立ち上げた。ジュラ地方の土地や伝統品種を生かした自然なワイン造りで評価を高め、特にオレンジ色のキツネを描いたラベルで広く知られるようになった。 2021年には実質的にドメーヌから引退し、息子のトニー・ボールナールへワイン造りを引き継いだが、その後、友人であるアルベール・ポネルとともに少量のワイン造りを再開している。

狐との関わり

フィリップ・ボールナールを語るうえで欠かせない存在が、ワインラベルに描かれたオレンジ色のキツネである。

ドメーヌ・ボールナールのワインでは、キツネを大きく描いた特徴的なラベルが長年使用されており、日本でも「ジュラのオレンジのキツネ」と紹介されるほど、生産者を象徴する存在となっている。

赤ワインと白ワインではキツネが向く方向を変えたデザインも存在し、ボトルを見ただけでボールナールのワインだと分かるほど印象的な意匠となっている。

フィリップが引退した後もキツネというモチーフは受け継がれており、さらにフィリップ自身がアルベール・ポネルと再びワイン造りを始めた際の新しいラベルにもキツネが登場している。つまりキツネは単なる商品装飾ではなく、フィリップ・ボールナール自身のワイン造りを象徴する存在といえる。

ワイン造りの歩み

フィリップは1975年、ジュラ地方ピュピランのワイン協同組合で醸造に携わり始めた。

1988年には協同組合の醸造責任者を辞め、ブドウ栽培を中心とした生活へ転換した。そして2005年、自らの名前を冠したドメーヌ・ボールナールを設立し、自身のブドウから自らワインを仕込む生産者として本格的に活動を開始した。

畑ではビオロジックによる栽培を行い、2012年頃からは一部にビオディナミの考え方も取り入れていったとされる。

やがてジュラを代表する自然派ワイン生産者の一人として知られるようになり、その個性的なワインと狐のラベルはフランス国外にも広がっていった。

引退と再始動

2018年頃から息子トニーへドメーヌを徐々に引き継ぎ、2021年にフィリップはドメーヌの第一線から退いた。2022年にはトニーが新たなカーヴを設け、ドメーヌ・ボールナールのワイン造りを担う体制となった。

しかし、フィリップのワイン造りは完全に終わったわけではなかった。

引退後、ブルゴーニュのワイン生産者アルベール・ポネルと組み、「Philippe Bornard & Albert Ponnelle」の名義でミクロキュヴェと呼べる少量生産のワインを再び仕込み始めた。2024年には白ワイン4種類、赤ワイン1種類が日本向けにも紹介されている。

新たなワインのラベルにもキツネが描かれており、フィリップと狐との関係が現在も続いていることが分かる。

ワインの特徴

フィリップ・ボールナールは、ジュラ地方で伝統的に栽培されているブドウ品種を中心にワインを造ってきた。

代表的なものには、

・プールサール
・トゥルソー
・シャルドネ
・サヴァニャン
・ピノ・ノワール

などがある。

土地やブドウそのものの個性を生かすことを重視したワイン造りを行い、赤・白のほか、ジュラを代表するヴァン・ジョーヌなども手掛けてきた。

主なワイン

フィリップ・ボールナールが手掛けてきた代表的なワインには、

・ル・ガルド・コー
・オー・フィル・デ・ジェネラシオン
・トロンプ・ラ・モー
・レ・ゴードレット
・ヴァン・ジョーヌ

などがある。

ヴィンテージによって生産されるキュヴェや流通状況が異なり、現在では過去のフィリップ時代のボトルが希少なワインとして扱われることもある。

豆知識

フィリップ・ボールナールの狐ラベルは、日本の自然派ワイン愛好家の間でも非常に知名度が高く、「キツネのラベル」で生産者を覚えている人も少なくない。

また、一度ドメーヌを息子へ譲って引退した後に、別名義で再びワイン造りを始めたという経歴も特徴的である。

現在では、父フィリップが築いた「オレンジ色のキツネ」とワインのイメージが、ボールナール家を象徴する存在として次世代へ受け継がれている。

関連項目

  • ドメーヌ・ボールナール
  • トニー・ボールナール
  • アルベール・ポネル
  • ジュラワイン
  • ピュピラン
  • プールサール
  • 自然派ワイン

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