ますたーふぉっくす Master Fox
2~4人用子ども向けアクション・記憶ゲーム
概要
Frédéric Vuagnat氏がゲームデザイン、Catell Ruz氏が共同デザインを担当し、2015年にSuperlude Éditionsより発売された子ども向けアクション・記憶ゲームである。
その後、IELLOやHeidelberger Spieleverlagなどからも販売されている。
プレイ人数は2~4人、プレイ時間は約20分、対象年齢は7歳以上となっている。
本作では、プレイヤーは若いキツネとなり、「マスターフォックス」の後継者を目指して農場から獲物を盗み出す試練へ挑む。最大の特徴は、キツネのお面(アイマスク)を装着し、何も見えない状態で木製コマを手探りだけで探し当てるゲームシステムである。
視覚ではなく触覚を頼りに遊ぶ珍しいボードゲームであり、記憶力や感触の違いを見分ける能力、素早い判断力が試される作品として高く評価されている。
販売元
・Superlude Éditions(初版)
・IELLO
・Heidelberger Spieleverlag
制作者
ゲームデザイン
・Frédéric Vuagnat
・Catell Ruz
発売年
2015年
プレイ人数
2~4人
プレイ時間目安
約20分
ゲームストーリー
森で最も優秀な大泥棒として名を馳せた「マスターフォックス」は、そろそろ引退を考えていた。
そこで、自らの後継者を決めるため、若いキツネたちへ最後の試練を与える。
目指す場所は近くの農場。
そこから指定された獲物だけを素早く盗み出し、誰よりも優秀な泥棒であることを証明しなければならない。
しかし、夜の農場は真っ暗で何も見えない。
頼れるのは、自分の手の感覚だけ。
最も多くの任務を成功させたキツネだけが、新たな「マスターフォックス」の称号を受け継ぐことになる。
遊び方
ゲーム開始時に3枚のミッションカードを公開する。
カードには、
・ニワトリ
・ブタ
・ウサギ
など、そのラウンドで盗むべき獲物が描かれている。
木製コマをすべて箱の中へ入れてよく混ぜた後、プレイヤー全員がキツネのお面(アイマスク)を装着する。
視界が完全に遮られた状態で、片手だけを使って箱の中を探り、ミッションに合った木製コマを探し出していく。
獲物は1個ずつしか持てず、自分の「袋」となる反対の手へ移して保管する。
ただし、袋には最大4個までしか入れられない。
誰かが必要な獲物を集め終えたと思ったら「ストップ!」と宣言し、その時点でラウンド終了となる。
全員がお面を外し、
・正しい獲物は得点
・間違えた獲物は減点
として得点計算を行う。
ゲームが進むと、
・子ギツネ
・ヘビ
・ハンマー
など特殊な木製コマも追加され、相手から獲物を盗んだり、防御したりと、ゲーム性がさらに広がっていく。
最初に規定数(通常10個)の卵トークンを集めたプレイヤーが勝利となる。
キツネとの関係性
本作は、プレイヤー自身がキツネとなって農場へ忍び込むことをテーマとした作品である。
現実のアカギツネは夜行性であり、夜間に優れた聴覚や嗅覚を活かして獲物を探す動物として知られている。
本作では、その特徴を「暗闇の中で感覚だけを頼りに獲物を探す」というゲームシステムへ巧みに落とし込んでいる。
また、キツネは昔話や童話において「知恵者」「怪盗」「ずる賢い存在」として描かれることが多い。
本作でも単なる力比べではなく、限られた時間で必要な獲物だけを見つけ出す知恵と判断力が求められる。
さらに、キツネのお面を実際に装着して遊ぶ演出によって、プレイヤーはまるで本当に若いキツネになったような没入感を味わえる。
テーマ・コンポーネント・ゲームシステムが一体となった、キツネ好きには非常に魅力的な作品である。