きつねのこんぴゅーたー きつねのコンピューター
NHKの幼児向け番組『おかあさんといっしょ』で歌われてきた楽曲である。 作詞は三浦徳子、作曲は小杉保夫。山に暮らすキツネがコンピューターなど現代的な道具や仕組みを利用しようとする様子を、ユーモラスに描いた作品となっている。花田ゆういちろう・ながたまやによる歌唱版のほか、横山だいすけ・三谷たくみなど、歴代の『おかあさんといっしょ』出演者によって歌われている。
基本情報
タイトル:きつねのコンピューター
作詞:三浦徳子
作曲:小杉保夫
番組:NHK『おかあさんといっしょ』
確認できる歌唱例:
・横山だいすけ、三谷たくみ
・花田ゆういちろう、ながたまや
横山だいすけ・三谷たくみ歌唱版は、2013年10月16日発売のアルバム『NHKおかあさんといっしょ 最新ベスト いえ イェイ!!』に収録されている。同アルバムでは6曲目に収録されている。
また、花田ゆういちろう・ながたまや歌唱版は、2022年10月19日発売のアルバム『「おかあさんといっしょ」最新ベスト うらら』に収録されている。こちらも6曲目として収録された。
楽曲について
本作の主人公は、山で暮らしているキツネである。
物語は、以前のように自由に走ることが難しくなったキツネが、コンピューターを使って獲物について考えるところから始まる。その後もキツネは、人間社会の便利な仕組みを利用しようとさまざまなことを思いつく。
「キツネ」と「コンピューター」という、一見するとまったく異なる存在を組み合わせていることが大きな特徴である。昔話では知恵を使って人間を化かす存在として描かれることの多いキツネが、現代ではコンピューターや店などを利用しようとする、という発想自体が楽曲のユーモアにつながっている。
言葉遊びも多く、キツネの鳴き声を表す「コンコン」と、「コンピューター」などの言葉を結び付けることで、子どもにも覚えやすい軽快な楽曲となっている。
キツネとの関係
「きつねのコンピューター」は、キツネそのものが主人公となる楽曲である。
単にタイトルに「きつね」という言葉が使われているだけではなく、楽曲全体を通してキツネの行動が描かれている。そのため、キツネとの関連性は非常に強い。
特に興味深いのが、キツネの「化ける」という伝承上の特徴がコミカルに取り入れられている点である。人間社会へ出ていこうとするキツネは、自分の姿をごまかしながら行動しようとするが、尻尾などキツネらしい特徴が残ってしまう。
日本の昔話や伝承では、キツネは人間へ化けたり、人を化かしたりする動物として数多く登場する。本作では、その伝統的な「化けるキツネ」のイメージを、コンピューターや現代社会という舞台へ持ち込むことで、昔話的なキツネ像を現代風の笑いへと変えている。
そのため本作は、動物としてのキツネだけでなく、日本文化の中で形成されてきた「人間に化ける知恵者のキツネ」というイメージも楽しめる楽曲といえる。
『おかあさんといっしょ』での歌唱
「きつねのコンピューター」は一組の歌手だけに固定された楽曲ではなく、『おかあさんといっしょ』の歴代のうたのお兄さん・うたのお姉さんによって歌い継がれている。
2013年のアルバム『最新ベスト いえ イェイ!!』には横山だいすけ・三谷たくみによる歌唱版が収録された。
さらに2022年には、花田ゆういちろう・ながたまやによる新たな歌唱版が『最新ベスト うらら』へ収録された。
長い年月を経ても新しい出演者によって歌われていることから、『おかあさんといっしょ』の中で受け継がれてきたキツネ楽曲の一つである。